エゾリスの会非公式ブログ(仮)

北海道帯広の環境系まちづくり団体「エゾリスの会」会員による非公式ブログ(仮)以前のブログ→http://d.hatena.ne.jp/noken/

鳥インフルエンザまとめメモ

2016-12-16のエントリに追加
2016-12-16から1日間の記事一覧 - エゾリスの会 非公式ブログ!

ブログ管理人のメモも兼ねています。今後内容も増えるかも。
野生動物に餌を与えないで下さい。安直な娯楽に組み入れられた野生動物は哀れです。
http://d.hatena.ne.jp/noken/20161123

通常インフルエンザウイルスは2週間もあれば個体の体外に排出され、体内でもなくなってしまう。秋に大陸を旅立って春になろうとしているのにこの状態では、春の渡りで再び北海道に感染例が発生するかも知れない。そして、餌付けは個体の密度を上げ病原体を群れの中で移しあって保持する結果をもたらす。新型コロナウイルスで密であることが病気を流行させると体感しているのに、餌付けでハクチョウなどを呼んで自慢している地域や市民団体が存在することは全く滑稽ですらある。自治体はいったい何を考えているのだろうか?帯広市でも、北海道の支所である十勝総合振興局の目と鼻の先で大量に餌をやっていることを放置している。ブログ管理人には全く理解しがたいことです。

そんなところで注意しようものなら、下手すれば暴力沙汰である。なぜそのような状況を放置するのか。一旦嫌われ者になってもするべきことを訴えるのが行政であると考えます。

鳥とヒトとの感染症鳥インフルエンザだけではありません。

オーム病 ニューカッスル病 サルモネラ感染症  
エルシニア症(仮性結核)  結核(マイコバクテリウム症)

吸血性ダニによる各種感染症
 ・「ワクモ」吸血による皮膚炎
 ・ツツガムシ科やナキンムシ科のダニによるウイルス感染症 ー 日本脳炎など

哺乳類まで含めると、書き切れません。合計30種類くらいでしょうか?
http://www.nih.go.jp/niid/ja/route/vertebrata.html

鳥インフルエンザについて書くとき、他にどれくらい感染症があるのか知ることは案外大事だと思います。
もし感染症が30あれば、ざっくり言えば餌付けなど接近、接触リスクは30倍になるわけです。
でも、野生鳥獣の密集を減らし、ヒト(&家禽家畜)との接触機会を断てばリスクは極端に小さくなります。
ーーーー
鳥インフルエンザについて自分へのメモの意味も含めてまとめておきます。

2007年までのまとめとしてはここが最もしっかりしていてわかりやすいと思います。
鳥インフルエンザに対するバードライフ・インターナショナルからの声明(2007年2月9日)
http://www.wbsj.org/activity/conservation/infection/influenza/infl20070306/

我が国における高病原性鳥インフルエンザの発生状況について 家禽:農水省
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/H28AI/h26_hpai_kokunai.html

高病原性鳥インフルエンザに関する情報 野生鳥類:環境省
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/


これまで話題になった各型

H1N1 2009年に発生し、人間の間で流行した新型インフルエンザ Aソ連型ともいわれる。
ブタの間で流行していたインフルエンザがヒトに感染し広がったもの。
2009/10シーズン以降全く報告されていない(国立感染症研究所
http://www.nih.go.jp/niid/images/idsc/disease/influ/fludoco1415.pdf
ヒト感染した場合の症状は比較的軽いが、「スペインかぜ」はこの型の一つにもかかわらず変異によって致死性が高まり、2年間で5000万人から1億人の死者が発生した。

H7N9 鳥に対しては低病原性(ほとんど症状がない)であるにもかかわらず、ヒトに感染した場合の死亡例がある。2013年上海でヒトへの感染が見つかり、以後、60の感染13の死亡例が報告された。
中国の家禽の生肉市場と感染に深い関係があり、政府はこの市場を廃止しようとしている。2013年にヒト→ヒト感染による死亡例が報道されたが、ごくまれな例である。
http://www.cnn.co.jp/world/35035706.html
↑これはもう過去の認識。いま最も恐ろしいのはこのH7N9と考えます
2017.1020東京大学発表
高病原性 H7N9 鳥インフルエンザウイルスは、哺乳類間で飛沫感染すること、哺乳類に対し
て致死的な感染を引き起こすことが分かった。
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/files/171020.pdf#search=%27H7N9%27
そして、パンデミックがすすむ と書いています。
日本医療研究開発機構によれば、国連食糧農業機関(FAO)の報告によると、2017年9月20日時点で1,589例の感染者が確認され、そのうちの616名が死亡しています。
http://www.amed.go.jp/news/release_20171020-02.html
このような事態を招いたのは人間です。人間が家禽や野生鳥類との境界線を曖昧にした生活を送っている地域があるから、ウイルスが哺乳類に適応してしまったのです。
ヒト 家畜家禽 野生動物 これらは明確に線引きして暮らさないとお互いが不幸になります。
また2016.12にH7N7 H7N2が韓国で検出されています。韓国では他にH5N6 H5N8 が今期検出されています。
一体どんな防疫体制なのだろうか。韓国では全国の家禽の1/4を処分する事態になっている。
http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_Dm_detail.htm?No=61970

アメリカではH7N2がネコ380匹と獣医師に感染している。
感染ルートは不明だが院内感染を匂わせる記事。
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/8/18769.html

H5N1 2005年中国青海湖で数千羽の野生鳥類(インドガン、ズグロカモメ)が死亡した際のインフルエンザウイルス。
http://www.wbsj.org/activity/conservation/infection/influenza/infl20051109/
この湖では、家禽化されたインドガンを用い、希少種の野生復帰を試みていた。
また、2003年から4年にかけて韓国、日本の家禽で大流行した。
もしヒトへの感染力を持つように変異したらスペインかぜ以上の被害が出ると予測されているが、
現在のところ否定的な見解が強い。いままでの大流行が、すべてブタを経由したものであり、鳥から直接感染したものは、よほど鳥と濃密な接触をしたものや、遺伝的特徴から重篤化しやすかったものと考えられているからである。

水禽の死亡は2002年香港以降と書かれている。
「H5N1高病原性鳥インフルエンザ青海湖
http://www.eiken.co.jp/modern_media/backnumber/pdf/MM1606_04.pdf

H5N8 2014年に北半球の渡り鳥と家禽で感染が多く見られた。日本でも農場での発生がある。ヒトへの感染実績は今回まで見られなかった。

2020-2021年はこのH5N8が猛威をふるっている。
環境省_高病原性鳥インフルエンザに関する情報
60件以上もの事例がある。
ロシアでは鶏→人感染が確認された。
「去年12月にロシア南部で感染が拡大した際、養鶏場の従業員合わせて7人からウイルスが検出されたということで、感染した7人は一時体調を崩したものの、その後回復したということです。」
ということから、高密度で日常的に生活空間を同じにしたことで感染したものと言えるでしょう。

H5N6 2016年シーズンに非常に広い範囲で流行している型。
韓国ではかなりの家禽が被害に遭っているが、日本では多くの野鳥で発見されているにも関わらず、家禽の被害は韓国と比べてずっと少ない。残念ながら北海道清水町やガードが堅いはずの宮崎で被害が出てしまったが……。
ヒトへの感染実績はいくつかあり、死亡例もある。(WHO)
http://www.who.int/csr/don/07-december-2016-ah5n6-china/en/
いくつかの猛禽類で感染が見られていることから、その餌となる生物にも感染していると考えるのが自然で、日本列島の広く細かい範囲に感染が広がったということになる。ハヤブサ(エサは小鳥)、フクロウ(エサはネズミ)、カンムリカイツブリ(餌は魚だが、これは水や底質経由かも知れない)など。

韓国ではこのH5N6がネコの死体から検出された。
https://this.kiji.is/187860618967877111?c=39546741839462401

鳥インフルエンザ A(H5N6):東および東南アジアにおける人獣共通 鳥インフルエンザの脅威発生についての最新追加情報」
http://www.vet.kagoshima-u.ac.jp/kadai/V-PUB/okamaoto/vetpub/Dr_Okamoto/Forum2/HPAI%20in%20the%20World/Avian%20influenza%20A(H5N6).pdf

ーーーーーーーーー
・野鳥からでも家禽からでも人間が鳥インフルに直接感染するためには、かなり濃密な長期間の接触が必要(日本の環境では野鳥からの「感染」はやろうとしてもほぼ無理)。
・しかし、人が「運搬役」になることは大いにある。複数の場所をバードウオッチングで回ることで病原体を運搬してしまうリスクは考えないといけない。そしてそれは鶏舎へたどり着くリスクは想定すべきだ。
その探鳥地が餌付け場である場合、人が立つところはすでに大量のフンで汚れているのだ。帯廣神社のエサ場では駐車スペースまでカモが飛んでくる。車は病原体を付着したまま次の探鳥地に向かうのだ。そのリスクもあるが、そんなことを思いつきもしなかったとすれば、やはり自分の遊びのために客観的な視点を失っていると自覚するべきだ。
・家禽の死体がそのまま大量にぶら下がっているような環境に、長時間晒されると人への感染の可能性が高まる。
・集めるな!鳥獣も、人間も集まると感染症を利する。学級閉鎖をなぜするのか?これを理解して欲しい。餌付けの中でも人間をコントロールしていない不特定多数の野放図な餌付けは最悪である。
・いまの餌付けは餌付けのための餌付けが多い。継続したいのなら鳥類だけではなくその環境を第一に考え人間をコントロールできる体制をつくるのが最低限の責任。
・ヒトの移動によって、ウイルスが移動する。衣服、道具、靴の裏、車のタイヤ(韓国では幹線道路沿いにアヒルへの感染が起こっている。)。養鶏場での管理がきびしいのは当然のことだが、餌付け場所間のウイルス移動に人間が関わっているリスクを考慮すべし。
・インフルエンザで「死なない」「病気にならない」鳥類がインフルエンザを運ぶ。インフルエンザで死ぬような鳥は、ウイルスの運搬には適さないことはわかるだろう。つまり、スズメでもインフルエンザを運びうる。
・水鳥の餌付け場には、エサが穀物の場合多くのスズメが訪れている。パンなどの場合はカラスやトビが来る。これらがウイルスの運搬をする可能性は第一に考える必要がある。
・カモ類が直接鶏舎に侵入出来ないだろう。間に小鳥やネズミなど別な生物が存在していることは常識的に推測されている。(猛禽やフクロウの感染も、これを裏付けている。)
・ハエなどの昆虫も短距離なら運び屋になりうる(ハエからもウイルスが見つかっているが、体内に保っていたものではないかもしれない)
2004年高病原性鳥インフルエンザ国内流行地で採集されたクロバエ類からのH5N1亜型インフルエンザウイルスの検出と分離
http://idsc.nih.go.jp/iasr/26/303/kj3031.html
・北海道のような冷涼な環境では、このウイルスは死なずに長期間野外に存在できる。

鳥インフルエンザに関する情報:農林水産省

改めて申し上げますが、インフルエンザは数ある感染症の一つにすぎません。
リスクは感染症の数だけあるのです。
あそびや娯楽で野生生物を集めたり接触したりすることは、その生き物とその場にいた市民を悪者にしてしまう可能性を高めます。

餌やり、折り合わず 安曇野鳥インフル不検出
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20161215/KT161214FTI090028000.php
行政のお願いをはねつける形で身勝手な理屈で餌付けを再開しています。
これまでハクチョウの餌付けを観光資源として奨励してきた行政が強く出られないのでしょう。
やりたい人にお任せする形の「餌付け」などは、野生生物や自然の仕組みを十分に理解せずに行っている例がほとんどですから、簡単に任せていいとは思いません。
この感染が広がった状況で陰性だったからと餌付けを始めるヒトの気が知れない。その後その場所でハクチョウが死んだら、その鳥の運が悪かったんだなどというのだろうか。責任というものをどう考えているのだろう?
犬の飼い方を知らない人に、犬を簡単に飼わせるだろうか?それと同じことだ。

重症熱性血小板減少症候群SFTS)ウイルスが北海道のマダニより発見
http://d.hatena.ne.jp/noken/20140225

特に公共地では野生動物への餌付けはやめて下さい。
http://d.hatena.ne.jp/noken/20161123

また、公共の場所で餌付けを目撃されたら、その場所の管理者にお知らせし、対策を促して下さい。市民の声で行政は動きます。

https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/pdf/AI_wd.pdf

米NYでリス狂暴化! 襲撃相次ぐ

帯広をはじめリスへの餌付けが行われている各都市の、未来の姿かも知れません。
現場でも餌をやらないように呼びかけていると書かれています。

また、記事中「リスなどの小型げっ歯類の狂犬病感染が確認されることはあまりない」とあるが、小型げっ歯類も狂犬病の運搬者となり得ますし、ほかの様々な感染症の運び屋となり得ることはこれまでも記事にしてきました。

また、ついに駆除が視野に入ってきました。以前ブログで書いたことに現実が近づいてきてしまいました。

AFP BB Newsより
【12月31日 AFP】

www.afpbb.com

本気のリスに丸腰のヒトが勝てるわけがない。
ハイイロリスより小さいキタリスだったとしても。

かわいいとかそういうのは全く関係ない。
人間の癒やしだの「カワイイ」だの「生きがい」なんてことを、野生動物が忖度してくれるはずがない。

リスが「人が餌をくれる」という理解は人間の都合のいい「おめでたい思い込み」です。
ヒトから喰いもんが出てくる。それを見た野生動物はどのように理解しうるか。当然かなりの割合で「人間の一部が食える」と理解していると考えるべきでしょう。

襲われて当然です。
餌をやる人が襲われるのは自業自得ですが、場所が公園である以上、餌をやってない人が襲われても普通です。現状でも、立ち止まっただけでリスが突進してくるのですから。

餌をやっているあなた方。
アナタは責任がとれますか?他の人の怪我に。リスの死に。
できないでしょう?事故が起こっていることすら知らないし、いわれでも自分のせいではないと言うでしょう。餌付けのせいでリスが死んでも何ら憐憫の情を示さなかった人ばかりですから。
「リスにも鈍くさいヤツいるベさ」「そんなこと言ったってあの研究でつけてるヤツ〇×▼(逆ギレ)」
ホントにリス好きなのか?悲しくないの?残念じゃないの?自責の念は?
悲しそうにしてない自分を見られたらどう思われるかとか考えないのかな?

「動物をオモチャにする人」が公園で好き勝手に振る舞うことは、公園の公共性を損ないます。つまり、アナタの庭ではないよ、ということだし、アナタはオトナなんじゃないですか?ということです。咥えタバコをすて、ゴミを捨て、注意したらスゴみ、リードをつけずに犬の散歩をし、公園の一部を独占する。そのような者と同質だと思います。
私はそのような人物に公園に来て欲しくはありません。
そのように考えながらも声を上げない方にも申し上げておきたいのは、一言でもいいので新聞、行政など、公になるところで短くてもいいから自分の気持ちを明かすべきと思います。それば最も社会から待たれている行動です。やりそうな人にだけ任せるのは公共の死です。

「エゾリスの会 公式ホームページ」が公開されました。

ようやく、「公式」のWebサイトが出来ました。

エゾリスの会の基本情報がみっちり詰まったページです。
最近はスマホでネットが主流となっているので、デザインもスマホに最適化しています。

こちらのページは、あくまでも「非公式」のまま、ブログ管理人が思ったことを述べていきます。

取り急ぎ、リンク欄を変えましたが、ここにも貼っておきますね。

ezorisunokai.jp

(再掲・加筆)おすすめしません野生動物への餌付け・そして次に来るもの………

このエントリは基本的には2010年1月25日の再掲です。
http://d.hatena.ne.jp/noken/20100125

しかし、上記の時期を書いた時点ではまだ、餌台に餌を置く程度で、エサが足りないと思い込んでいる人(実際にはエサを含め環境なりに個体数が調節されるのでやる必要がない)による行動が主でした。
しかし、最近の餌付けの傾向としては、「自分自身に対して馴らしたい」という強い利己的な行動が見られるようになり、それはカラスやカモなど他の動物への行動に拡大していく傾向がありました。

これを踏まえて書き直してあります。

公共的な場所での野生動物への餌付けはしないでください。ルールが公的に設定されている場合にはそれを尊重して下さい。個人の庭では、野生動物や生態系に「迷惑」をかけないよう、(財)日本野鳥の会旭山動物園「人と野生生物の関わりを考える会」の提言、または野生動物の公的専門機関にお尋ねください。
 その理由は以下の通りです。

1.必要がありません
  もともと野生動物は自立しており、餌付けの必要がありません。
  餌付けは、人間にとっては何か意味をもつ場合もあると思います。しかしそれは、人間の都合にすぎません。餌付けは「いま多い種」「人間に慣れやすい種」をさらに優遇していますが、これは全く不必要なことです。

2.公共の場所はあなたの庭ではありません
  自然の様子を変える、動物の行動を勝手に変える、勝手に公園を改変する、カスを掃除しない、私物を置きっ放しにする、見たくもない餌付けシーンを得意げに見せつけられる、意見するとスゴまれる。一切の責任をとらない。
  これが餌付けする人の実態です。

3.リスが増えればリスの交通事故も増えるでしょう
  帯広では「人間が餌でリスを不自然にふやしては車でひいている」状態です。餌付け人はそれに気がついているのでしょうか?公園の中ですら車にひかれている状態なのに、無責任だと思います。まちの姿として恥ずかしい。

4.環境教育上悪影響がある
  「野生動物にはエサをやるものだ」という間違った情報を流布しています。
  特に子供たちにそのように思い込ませるのは良くないと思います。

5.植生が変わっています
  緑ヶ丘公園では餌付けが多すぎ、リスが自分でうめたクルミをあまり掘り出さないことが観察されています。このため、クルミの木がたくさん植え込みから生え、公園に植えたツツジなどが枯れています。

6.調査による自然環境の評価を不正確にする
  餌付けをした環境で自然を正しく評価できるでしょうか?
  餌付けとは野生動物の数や場所を「餌付け人に都合がいいように」操作することが目的です。強く操作された生物を調べて自然を調べたと言えるでしょうか。リスを調べても自然環境の評価に結びつかないということになるかもしれません。

7.感染症や中毒の問題 最もおそろしい!
  エゾリスはノミだけでも数十頭が寄生している場合があり、その他に、ダニ、シラミもいます。餌付けによってリスの密度が高まるれば、寄生虫を利することになります。これらの寄生虫はライム病 マダニ媒介性の回帰熱 日本紅斑熱(リケッチア)重症熱性血小板減少症候群SFTS),ツツガムシ病を媒介します。また、ペストや狂犬病についての恐怖感から、北米大陸ではリスがたいへん恐れられているようです。
  自然な頭数以上に動物をふやすことは、これらの危険を増やすことになります。カラスやキツネに餌を与える行為も目撃されていますが、迷惑を被るのは餌付け人ではなく、他の人だということがおわかりでないようです。
  もしエゾリスが「害獣」扱いになったら・・・

9.動物がなれすぎ 傷害が発生
  人間は「野生動物があまり逃げない」というレベルで満足すべきでしょう。
  それ以上接近させること(手渡し餌)など、人間の欲を満足させるための行動でしかない。
  接近しすぎたリスによって噛み傷(ひどく化膿する場合があります)や登られただけで足にひっかき傷をおった方がいます。
  その責任は餌付けした方にありますよね。
 参照 2016年4月14日のエントリ 「月刊ISM」に餌付け問題記事
 http://d.hatena.ne.jp/noken/20160414

10.餌付けを見て不愉快になる人もいます
 餌付けは誰のため?何のため?ただ自分の所有欲を満たすためだけのものを公共的な場所におかれるのはいい気持ちではありません。
 近づいてこないリスに不満だから、エサで近づけている。これは公共の風景の勝手な改変です。そんなリスなんか見たくないとおっしゃる人はたくさんいます。トラブルを避けて面と向かって言わないだけです。それをいいことに野生動物や餌付け場所を私物化するのは大いに不愉快です。
 某所では、写真を撮る人がにナキウサギにリンゴやヒマワリをあげているとか・・・。原生花園でキツネの写真を撮るために積み上げたドッグフードの山をみると、ホントにがっかりします。
 エサと生ゴミは何がちがうのか?自然から見ればたいして変わらない。
 画像はかびたパンをカモにやる人です。注意しても全く聞く耳を持ちませんでした。

11.責任が発生しますよ!
 餌付けをすればそこに「責任」が発生します。自然はわからないことの方が多いので、何も完璧である必要はありませんが、「責任の発生」「どのような責任があるか」について自覚する必要はあると思います。
 野生動物はペットじゃない。野生を尊重し、遊びで餌をやって喜ぶ対象にすべきではないと思います。ペット飼うときも覚悟がいるのですから、野生動物も当然です。なぜ野生動物へだけ、エサやりっ放しであとは責任はないと思いこまれているのでしょう?愛玩動物で満足しましょう。
無責任状態の今のままでは「ペット以下の消耗品」ではないか?

餌付けとは野生動物の人工化です。

12.鳥がたくさん来る→自然の生息地から奪っているだけ?
 実際に、カモが来なくなったとおっしゃる方がいます。わき水の、キレイな池がお家のそばにある方です。
 エサでたくさん集まって来るということは、ほかから奪っているということに気がつきましょう。奪われた場所から見れば、(時限的にであっても)生態系から欠けたわけですから、半分殺されたようなものです。餌付けする人は、そういうことに気がついていないと思います。

13.問題を増やしている
 この問題にどれほど時間を浪費させられていることか!
 自然環境の保全の上で、一番問題があるのはもちろん生息地の破壊です。餌付け問題はそれらに比べれば小さいと考える方も多いでしょう。しかし、この「小さい問題」があるために、自然の評価が妨げられ、数少ない研究者が時間を奪われ、自然への理解が妨げられ、また、その説明に必要な分だけ時間が伸びているのです。私もこれを書くために、下調べから勉強から含め、数日使っているのです。

餌付けとは「欲」の発露です。このような環境保全上の障害となるような「欲」はコントロールされるべきだと思います。
最近。例えば日本鳥学会のようなところでも餌付け問題がとりあげられるようになりましたが、大きな問題であると広く認知されるまではまだ時間がかかりそうです。

【追 記】
より馴らすような餌付け(手乗り、手渡し)がここ数年流行ってきてますね。その気になれば誰でも出来ます。アフリカでサイの上にサギがエサを採りに乗っている画像が昔からありますが、あんなものです。不思議では無いのです。鳥がフレンドリーな意味合いで集まっているのでは無く、人を動物だけどエサがある場所、として認識している、それだけのことです。

人間はこのような光景を好ましいと思う性質があります、このような性質が家畜家禽を産み、また、一種の狩猟の知恵にも流用されています。
しかし、現代ではすでにペットがおりこのようなことで自然界を攪乱する必要は皆無です。この動画が投稿されて科なりの年数が経っており、その間に、シマフクロウやタンチョウですら餌付けを縮小していく方向性が打ち出され、また人獣共通感染症のリスクも見えてきました。
野生動物と接触することはなにも自慢できるようなことではありません。
無神経にもSNSや各種メディアが娯楽として野生生物を、自然を消費し続けたなら………

予言しましょう。餌付けの次に来るもの、それは「捕獲」「虐待」「金儲け」「駆除」です。

関連エントリ(このほか、PCの方は上部の検索窓に 餌付け と入力し、検索して下さい)

おすすめしません野生動物への餌付け
http://d.hatena.ne.jp/noken/20100125

マスコミの認識不足について
http://d.hatena.ne.jp/noken/20070801

帯広市環境基本計画に「野生動物に餌付けをしない」指針
http://d.hatena.ne.jp/noken/20150816

マダニ媒介SFTSウイルス北上中
http://d.hatena.ne.jp/noken/20140221

エゾリスにはマダニやノミがついています
http://d.hatena.ne.jp/noken/20130904

餌付けがエゾリスを殺すこともある
http://d.hatena.ne.jp/noken/20111210

野生動物への餌付けをしないで下さい(帯広の森
http://d.hatena.ne.jp/noken/20131119

旭山動物園の提言紹介
http://d.hatena.ne.jp/noken/20150821>

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駐車場の横にまき散らしたカボチャの種。リスを殺す気なのだろう。

雑誌faura(ファウラ)がクマタカの私物化画像を掲載(書き換え加筆)

北海道の自然を表現し、考える月刊誌「faura(ファウラ)」が、クマタカに異常接近し続け、私物化を表現した画像をインスタグラムに掲載しました。その流れで撮影された画像が特集で使われるとのこと。「ツメに触ることが出来ました」と書いてありました。

このようなものが肯定されるのなら、北海道の野生生物は全てカメラマンの私物となってしまいます。
このカメラマン、この雑誌はなぜこの画像を掲載したのでしょう?

実は編集者にはお知り合いもいますが、それを見たときは失望の一言でした。
カメラマン中心の価値観では、いつか似たようなことが起こりえると感じてはおりましたが、あまりにも予想以上で……最初にこのエントリを書いたときから数日間病んでおりました。

あんなにも強い「負の力」を感じる写真に出会ったのは生まれて初めてです。
エントリ当時のものには画像を載せておりましたが、あまりにココロに毒ということもあり、削除いたします。

この事例に限らず、世の中、カメラマンのステイタスをあげすぎではないでしょうか。
ブログ管理人の経験では、カメラマンだからと自然を正しくみているとか、洞察力に優れているとか、そんな人はいません。皆、普通の人です。自分の普通の欲にしたがって写真を撮っているだけなのです。
この状況が続けば、欲を愛だと勘違いする人がたくさん出てくるのでしょうか。

ステイタスをあげすぎたので、みんな思いあがって生きものを思い通りに動かしていいと、そうしても賞賛してくれると思っているのだろうか。

あまりのショックに、fauraはもう…と感じたことは事実です。しかし、北海道のヒトと自然を取り巻く種々の状況をみると、あり方を再考しながら続けていって欲しいと考え直したところです。
写真や撮影者の価値観に寄りかかりすぎた本作りでなく、様々な分野や価値観を導入し、ちゃんとその裏付けなり、批判的見方が出来るようなモノづくりをしていただきたいと切に願います。

また、撮影者の方はお知り合いではないのですが、いくつかのコメントを読むに「撮影対象への強力な依存状態」であると想像します。あくまで想像です。なんの証拠もありません。
よく聞かれる「ハクチョウはわが子」とか、野良猫への餌付けに執着する方に似たものを感じますが、それらに比べてとても根が深いように思えます。ですから、私が上に書いたようなカメラマン云々の理屈とは別な側面があるのかも知れません。

「依存」と考えると、自分があの画像に「強い負の力」を感じたことに合点がいくのです。

強い依存だった場合、当人がそれを自覚することがまず必要です。外部の人の言葉や努力ではどうにもなりません。まわりは気がついているのだろうか……余計なお節介かも知れませんがちょっと心配です。

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釧路市動物園クマタカ

12月22日「帯広の森」de冬至祭

12月22日(日)は3つのイベントを合わせて冬至を行います。

1年でいちばん短い昼間の時間を味わい尽くすエゾリスの会流の冬至イベントです!
 朝の調査では落葉して見通しの良くなった森で鳥たちをじっくり観察しましょう!午前の自然観察会では生きものたちの痕跡や凍った川の造形たちと出会えるかも!? お昼からは早い日暮れまで森の中でのんびり過ごしましょう!部分参加もOKです。
 ポットラック・パーティーへはマイ食器とみんなで食べたい一品をお持ち下さい。

少なくとも、長靴、防寒具は必須です。双眼鏡などはなければなくても構いません。

8:00~10:00
モニタリングサイト1000里地調査 鳥類調査 

10:30~12:30
凍れ観察会 〜生きものたちの痕跡を探そう〜

12:30~15:30
ポットラック・パーティー(持ち寄り忘年会)
もちろん一般参加も歓迎のオープンです。あっ森の中ですよ。管理拠点のログハウスもありますが。じわじわと暮れてゆく冬至の日没を見て解散です。

申込先:三日市さん mikka-1★octv.ne.jp (★を半角@に置き換えて下さい)
集合場所は申し込み時にお知らせします。車の場合、森の交流館とかち(JICA)前駐車場に停めてください。

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当日は、もっとシバレた川です

【再掲】脱出しよう!思い込みから。ボトルキャップ収集運動はエコじゃない。

2009年3月10日のエントリ 脱出しよう!ボトルキャップ収集運動の非エコ性 再掲です。
noken.hatenadiary.org

この日は2個エントリがあり、続き物だったので、一個で成り立つように書き換えました。
情報はポリオ部分だけは新しくしてますが、他は古いままです。

                                                        • -

ここ数年収集をやめたところが増えているようですが、いまだにペットボトルキャップ収集を見かけます。小学校などでも行っているようですが、どこでも自分たちの行いを客観視することが出来ないで、ずるずる続けているということです。
それでは環境教育ではないですよ。客観評価できる人にならないと、環境教育したことになりません。環境負荷を下げるには今までのことを改めることができる人になることですからね。

ペットボトルのキャップの収集運動は始めやすいし、目に見える気がするし、計算できるし、子供でもできるんです。だからみんなやるんです。
しかし、ただそれだけです。(ここにCO2中心の環境教育、運動がまやかしになりやすい原因が横たわっているのですが、それはまた別の機会に)

十勝でも多く、画像は帯広畜産大学(2009)ですが、この他帯広厚生病院(2018まで)、いくつかの小学校、町内会などで見られます。

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帯広畜産大学のキャップ集め
これは、キャップを800個集めれば単価20円のポリオワクチンを外国に送ることができるというものです。
20円のワクチンを打つために、800個のペットボトルを消費しなければいけないのです。
コレは非エコですね。千葉県の大学では、イベントに参加するためにキャップ持参を義務化している(!?)という、あまりにもおかしなアクションを行っています。ペットボトルをもっと使えということになります。関東圏の私の知人の子が通っていた小学校では、ペットボトルを使わないように水筒を持参するといじめまがいのような状態になる学校もあると聞いています。戦中意識みたいですね。

800本の消費を600に減らして、残りの200本分のお金を直接国連に送れば約2万円ですから、1000倍ものワクチン代になります。しかも圧倒的にエコです。なぜそういう考え方が出来ないのか理解に苦しみます。主催団体の論法でいえば1000倍の子供たちを見殺しにするわけです。

ペットボトルキャップはポリプロピレンという素材です。「容器包装リサイクル法」で規定されているその他プラスチックとして「回収が義務づけられている」ものです。ゴミとして捨ててはいけないのです。地域の回収方法に従って回収しなければいけないのです。特定の団体へ送ることはこの法律と整合するでしょうか?
燃焼させるとCO2を出します。しかし「ゴミ発電」で焼却炉の運用を行っているところでは「優秀な燃料」です。この分、ゴミを燃焼させるための燃料を節約することが出来るのです。帯広のセンターはゴミ発電によって処理施設の電力をすべてまかない、なおかつ、かなりの余剰電力を北電に売電しています。つまり「ふたは燃やすほうがいい」のです。これを「サーマルリサイクル(熱としての回収)」といいます。

ですから、よく引用される、「ゴミとして焼却処分されますと、キャップ400個で3150gのCO2が発生します」は「容器包装リサイクル法」や「サーマルリサイクル」を無視した書きようになっているのです。なぜあえてそのような文言を使うのでしょう?

収集運動の場合はどうでしょう?
収集、輸送、洗浄、再生、再生したものの移動、最終的な処分、とすべてのプロセスで発生するCO2が別に加算されます。サーマルリサイクルに対してCO2排出で優位であるとは到底思えません。洗浄にお湯でも使ったら完全にアウトでしょうし、再生して合板になったものの最終的な処理はどうなるか?と、考えるとやっぱり最後は燃やすということになるかもしれません。そのときのCO2は?

では福祉としてみた場合はどうでしょうか?
キャップ集めの団体のワクチンはどこへ行っているのか?ポリオはいまどうなっているのか?
自分でWebで調べればすぐわかることなのに、NHK朝日新聞も、十勝毎日新聞北海道新聞も、それから学校も企業も、収集団体のHPをそのまま垂れ流しています。自分で調べようとしない。無責任な大人が多すぎます。20円のワクチン代を出すためにどんだけの経費かけてるか大人なら気になってあたりまえです。

ポリオ(小児まひ)についても調べましょう
http://idsc.nih.go.jp/disease/polio/index.html
ヒトのみを固有宿主とするウイルス(→撲滅作業が比較的容易)
90〜95%が無症状(不顕性感染)
麻痺型になるのは感染者の0.1%
死亡率は低い(麻痺型患者の4%=全感染者の0.004%)
衛生条件の悪い国では,発症者の数%が死に至るとも言われる。

感染したら絶対死ぬかのようなコピペが出回っていますが違う。0.1%が麻痺、そのうちの4%=全感染者の0.004%が死亡。

2008年10月現在のポリオ発生状況
http://www.forth.go.jp/keneki/fukuoka/kuko/homepage/kansen%20ryuko%20joho/2008kansen%20ryuko%20joho/20081020.pdf
10月の時点で1341人
ナイジェリア705 インド464 パキスタン70 アンゴラ25 チャド22 アフガニスタン20・・・ 

患者数は35万から74人に!常在国も2国だけ!

*1988年には35万人いたと推計されるポリオの患者は99%以上減少し、2015年には報告者数が74人なりました。この減少は、疾患を撲滅するための努力が世界中で行われた結果です。
1988年には125か国以上のポリオの常在国がありましたが、常在国は2か国(アフガニスタンパキスタン)だけです。
www.forth.go.jp

キャップ収集団体の事業報告書はネットでひくことが出来ます。エコキャップ推進協議会、そしてJCV(リンクは貼りません)。
事業支出にたいしてワクチンに回っている額はどれくらいでしょう?
主催団体のポリオワクチンはミャンマーラオスに届いている。これらの国は2008年ポリオ発生がゼロ。アフリカには送られていません。

(追記)
2008年JCVはポリオではなく「DPT」ジフテリア、百日咳、破傷風ワクチンを送ったとの記述が見つかりました。百日咳は世界の患者数 2,000〜4,000万人 死亡率は1〜2%、20〜40万人が死亡。患者の約90%は発展途上国の小児(WHO)」とのことで、より重篤な方に重みをかけているようです。JCVの寄付金収入 179,286,895円のうち、ワクチン供与活動費は 45,529,516円で25%しかワクチンに回っていません。これを2010年までには60%にしたいらしいのですが、それだったらペットボトル購入を控えてその分クリック募金にまわすように宣伝した方が近道でしょう。

やや繰り返しになりますが、一方国連はポリオ根絶計画をすすめています。額を比べてみてください。
http://www.jpri.or.jp/tayori7.html
「1988年当時125国で35万人以上の子どもが毎年小児麻痺(ポリオ)に悩まされていましたが、2007年には世界中で1310人の患者発生に留まり、ポリオの発生数はこの20年間に99%減少しました」

「日本政府、アフリカとアフガニスタンの子どもの生存とポリオ根絶のために、国連児童基金ユニセフ)を通じて、総額23億2千万円の支援を決定」(2007年)
http://www.unicef.or.jp/library/pres_bn2007/pres_07_63.html
根絶まであと一歩のところに来ているのです。

これらの事実を踏まえ、キャップ収集の報道、HP上の情報をよく読んでみてください。なぜポリオといい出したのか?単なる単価だけで選んでいるのじゃないか?
キャップ集めはホントに環境負荷を下げているのか?ホントはこの1000倍の募金を送れる方法があるはずなのに、その方がエコなのに、その方がたくさんの子供たちが救えるのになぜ?

最近は自治体が税金使ってこの収集団体に送ったりしています。訳が分かりません。税金の無駄です。論理的思考や検証が出来ないのでしょうか?

ワクチンを送っている団体の収支内訳です。H18年。

ブログ 道草、より道、まち歩き より許可をいただき転載いたしました(現在は閉鎖されています)。
http://bem.de-blog.jp/looksky/2008/08/post_7dad.html

キャップ運動によって得られる金額は半期でおよそ90万と、非常に小額ですが、そのおよそ90万円をひねり出すのに、ペットボットル購入費は単価120円でいくらかかっているのでしょう?
(900,000円/20円)×800個×120円= 4,320,000,000 円 
40億円です!!!!自分で計算してちょっと信じがたいですね・・・何度も式を見直してしまいました。
この40億に関連する製造費、輸送費、洗浄その他の金額、エネルギーは莫大です。

しかし、単価120円のペットボトル飲料7500本の購入を節約すれば90万円は出来ます。
それをせずに、36,000,000本 3千6百万本買わせていることになります。
これでは「ペットボトル消費奨励運動」のようにも見えてしまいます。消費を下げるのではなく増やす仕組みを持った運動です。

これがこの運動の正体の一つではないでしょうか?

「誰も損をする人がいない・・・・ように見える」この論理、どこかで見かけたことは無いでしょうか?ナントカ商法というヤツです。
しかし損をするところが一つ以上あります。
一つは地球環境
もう一つは、病気で苦しんでいる人たちです。

以前は、キャップ集めもきっかけとしてはアリとは思っていました。しかし、いじめまがいの状況や、ペットボトルをより消費するような方向へいくのは本末転倒。次の一歩へと勇気を持って卒業してください。無批判にすすむのではなく、常に立ち止まって検証する、これはどのような活動でも同じですから。ですから今は反面教師としての意義が大きいと思うことにしています。
今評価するとしたら、分別という意識を育てた、くらいでしょうか。しかしこれは、キャップじゃなくても成立します。言ってることと出来てることが逆むいているならやらない方がいいと思いますし・・・・・・

それにあの運動、外部からかなりの資金を投入し続けなければ回転しないと思いませんか。信用できますか?(個人の感想です)

エコ以前のはじめの一歩を際限なく細分化して、たくさんのことをやっているように思いたい気分が、このようなおかしな活動を生み出す背景になっているように思えます。キャップ集めは逃げの運動だと思い至りました。この運動はやめましょう。勇気を持って2歩目を踏み出しましょう。

ちなみに「日本ユニセフ協会」よりもunicef http://www.unicef.org/ に直接募金した方が効率的です。
日本ユニセフ協会もわかりやすいのではっておきます。協力する方法のところに、募金の方法もあります。
http://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_unicef.html

2011.3月 日経BPの記事
http://www.nikkeibp.co.jp/article/sj/20110228/261752/?P=1
エコキャップ「送ったつもり」で送料寄付したほうが50倍役立つ(笑)。欺瞞「エコキャップ」から恫喝「不要品回収」まで、激増する「悪徳エコ詐欺」を徹底暴露!作家 夏原武