エゾリスの会非公式ブログ(仮)

北海道帯広の環境系まちづくり団体「エゾリスの会」会員による非公式ブログ(仮)以前のブログ→http://d.hatena.ne.jp/noken/

最悪の事態に向かいつつある帯広のエゾリス

帯広の市街地の森林は昭和20年代には裸同然(特に緑ヶ丘公園は)、昭和30年代から回復しつつありますが、それに伴って自然や野生動物に対して、人々はどのように接して良いかわからなくなり(歴史的な経緯から日常に自然がある状況に不慣れなのです)場当たり的、短絡的、思い思いまちまちな行動をするようになり、それに対して対応に追われる行政機関の様子が浮き彫りになりつつあります。

わかりやすい例を挙げれば、野生動物への無責任な餌付け、他人の土地や公共地での勝手な山菜採り、勝手な木の枝落とし、ゴミの投棄、公園内での畑作りなど私的ななにかの設置、ルピナスなどの植え付けやペットの放逐、公園設備の勝手なつくり換え、許可ある手入れ活動への妨害、自然への過剰な排除衝動やそれに行政がそのまま反応してしまうことなどなどがそれにあたります。
もちろん公共心の問題もあるでしょうが、増加する自然の質量にたいして場当たり的な対応になっているのであれば「教養」「リテラシーの問題でもありましょう。

市民も行政機関も「新しい状況」に自分たちが接しているということが見えていません。
また「知識と経験」が追いついていない自分たちを俯瞰できません。
なので目の前のことに場当たり的に対応する自転車操業状態になっています。
エゾリスの会も地域に対する提言や普及が十分でなかったかも知れません。

帯広市街地に自然があることは「新しい状況」なのです。
それを見越した環境教育素材となりうる「帯広の森」でしたが、残念ながら今のところ万全に活かしたとはとても言えません。

そう思ったのはこのニュースを読んだからです。

headlines.yahoo.co.jp

この状況が何ら知識によるものではなく「気分的で場当たり的な」衝動によって招かれていることをまず指摘する必要があります。特に「人間による過干渉」は目に余るものがあります。

自然や野生動物に対する「場当たり的な対応」を防ぐための活動が必要な時期になっています。でなければそう遠くない未来にエゾリスが害獣として駆除される可能性があるでしょう。また、エゾリスに対する虐待が見られるようになるでしょう。餌付けは実質的には虐待と考えますが、直接的な虐待の下地を作っていると考えます。

状況を俯瞰し、学術的な情報を入手し普及すること、場所の管理者が責務を果たすことが必要と考えます。
詳細は以下を参考にして下さい。

noken.hatenablog.com